Møller –Plesset 法、密度汎関数法(Density Function, DFT)法、Advanced Correlated法 (高次の電子相関)法

いずれも電子間の相関を考慮した方法です。一般的に分子の平衡構造、エネルギー、配座、結合の切れる反応を含む種々の反応のエネルギーを正確に再現すると考えられています。
Advanced Correlated法はより厳密に電子相関を考慮した計算法です。しかし、必要な計算時間は増大します。
Møller –Plesset 法では通常は2次のMøller –Plesset摂動論を利用するときMP2と呼ばれます。さらに高いレベルまで考慮したMP3, MP4も用いられます。
汎関数法とは関数の関数で、密度汎関数法(Density Function, DFT)法では、用いる考え方関数により、BP(Becke-Perdeu)モデル、BLYP(Becke-Lee-Yang-Parr)モデルなどが知られている。BLYPをさらに発展させたB3LYPモデル用いて得られた結果は論文等でよく見かけます。

これらの方法は大型計算機でのみ実用的でしたが、パソコンの性能が著しく向上した現在、比較的小さな分子であればパソコンでも実用レベルで計算可能です。